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![]() 「身体運動と言語を統一した人間・機械コミュニケーションの成立」は2008-2013年度において科学研究費補助金 基盤研究(S)の支援を受けて東京大学大学院情報理工学系研究科において実施した研究である。 この研究の期間には、2011年3月11日の東日本大震災と津波による災害、それにつづく東京電力福島第一原子力発電所の事故があり、多くの方々が被災されたり、長期の避難を余儀なくされた。その中にあって、混乱を速やかに収拾したあとで東京大学で堅守された研究精神と研究環境の中に身を置いて、研究を遅滞なく継続できたことは幸運であった。この期間を研究室で共に過ごした、多くの研究員、大学院学生、学部学生、交換留学生たち(参加者リストを参照)の貢献に支えられて研究成果を上げることができた。ここに記して謝辞としたい。 研究実施体制は以下のようである。 代表者:中村仁彦・東京大学・教授 分担者:山根 克・東京大学・准教授(2008年度) 分担者:高野 渉・東京大学・助教/講師(2009-2013年度) 分担者:神永 拓・東京大学・助教(2010-2013年度) ロボットテクノロジー(RT)の進展は,マン・マシーン・システムのあり方を根本から変えようとしている.人間と形態的には相似なヒューマノイドロボットは,RTのハードウェア技術の進展によるものであるが,これによって人間と機械の関係は,静的で,硬直的で,無味乾燥的で表層的な関係から,直感や感性にもはたらきかける深く柔軟な関係へと変化しようとしている.またRTから生まれた力学計算や運動解析の技術は,人間の行動を行動を観察・解析・計算することで,コンピュータが人間の身体感覚を推定する手段を与えようとしている.これらによって機械,すなわちコンピュータやロボットが,人間の行動パターンや身体感覚を推定しながら,身振りや自然言語でコミュニケーションするマン・マシーンインタフェイスが生まれる可能性が見えてきた. 本研究は,身体の運動と言語を統一した人間,機械コミュニケーションを成立させることによって, (A) 機械知能の根本問題を解明すること, (B) ロボットの知能化の基盤技術を与えること, (C) 人間に関する高度情報処理の原理を解明すること, (D) 脳科学の「こころ」の問題へ,身体と言語からの研究法を与えること を目的としている. |
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